子供が悪いことをしたら叱るのは当然ですが、どうしても言うことを聞かない場合などには、ビンタをするなども少なからずあるのではないでしょうか。
叩くのは良くないと思いながらも、ついつい叱る時にはビンタしてしまう・・・
果たして叩く叱り方は良いのか悪いのか・・・?
そこで今回は叩く叱り方について色々とご紹介します。
3歳児を叩く叱り方って良い悪い?みんなはどうしてる?
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが20,000人を対象にアンケートを取った結果によると、しつけの為に叩くことは仕方ないと思っている親は6割にも登ります。
さらにネット上の声を見てみると、まさに賛否両論といった状態です。
・子供を叩くのはしつけの為なら仕方ない
・叩いても愛情をかけていればDVとは別物
・叩くのはしつけとは言わない
・子供を叩くと成長に悪影響が出る
などなど、様々な意見が飛び交っています。
育児書には子供を叩くのはNGという意見がほとんどですが、実際にはしつけの為に叩いてしまうケースも多くあるようです。
3歳児の叱り方はどうすればいい?
悪いことをしてしまったとき、とっさに子供を叩いてしまうこともあるかと思いますが、まずは何がいけなかったのかを子供に理解させることが大切です。
3歳児なら言葉で説明すれば、なんで怒られているのかは理解できるはずです。
でも、子供が悪いことをしたという自覚がない状態で叱ってしまうのは絶対にNGです。
自分が悪いことをしたと思っていないのに反省する子供はいません。
逆に悪い理由もわからないのに叱られてしまったことで、子供は恐怖心を抱き一時的に悪さをやめるかもしれませんが、また同じことを繰り返してしまうでしょう。
叩くことを親が教えてしまうケースもある
友達を叩いてしまうことをやめさせようと親が子供を叩くことありませんか?
叩くことで痛みを知るから友達を叩くのをやめてくれるだろうと思っていませんか?
「友達を叩いたのは悪いことだよ。だからお母さんはあなたを叩いたんだよ。」
と言う流れで子供を叱ったとしても、子供にとっては違う捉え方をしてしまうこともあります。
叩くことを正当化してしまうと、
「悪いことをしたら叩いて良いんだ。」
「理由があれば叩いて良いんだ。」
ととらえてしまうケースがあるのです。
親が子供を叩いてしまうと子供はそれを真似してしまいます。
おもちゃを取られてしまったり、順番を抜かされてしまったりと友達が悪いことをしたときに手を出してしまう場合もあります。
そのようなケースの場合は叩くことを子供自身が正当化してしまっている場合もあるのです。
子供を叩いてしまった後が大事!
わかっていても何度も悪さを繰り返されるとイライラして気がついたら子供を叩いてしまっていたということもあるでしょう。
そんなときは子供にしっかりと愛情を伝えましょう。
ぎゅっと抱き締めてあげたり、何度も子供に「大好きだよ」「○○ちゃんが一番大事だよ」などと言葉で伝えるのも効果的です。
叩かれたことで親に対して恐怖心や不信感、反抗心などを抱いてしまっているので、少しでもその心を癒してあげましょう。
また叩いてしまった理由を冷静に話すこともいいでしょう。
感情的になってしまうと子供は怖くなってしまい、話をなかなか聞いてくれなくなってしまいます。
静かな声で子供の目を見て、どうして悪いことをしてしまったのかを聞いてあげてください。
敬語がわかる年齢になれば、普段話している言葉ではなく敬語で伝えるのもいいでしょう。
叩かないために親ができること
深呼吸をする
子供が悪いことをしてしまったとき、感情的になってしまうことも多いかと思いますが、まずは深呼吸を何回かしましょう。
たったこれだけ?と思う方もいるかもしれません。
ですが実際私が1歳の娘に対してイライラしてしまっているときに深呼吸をすることで大きな声で感情的に叱ることが減りました。
物を散らかしてしまったり、触ってほしくない物をよだれでベタベタにされたときも、一度息を吐ききってもう一度大きく息を吸い冷静になったところで「危ないよ、やめようね」と声をかけるようにしています。
別室に行く
子供を叱る前に親はトイレなど別室に行き、頭を冷やしてから子供を叱ると叩いたり大声で叱ったりすることは少なくなるでしょう。
これは私が出産したばかりのとき助産師に教えてもらった方法です。
子供が泣きわめいてお母さんはイライラしてしまったり、「どうして大人しくしてくれないの!」とお母さんの方が泣きたくなってしまうときありますよね。
そんなときは一度子供を置いてトイレに行きましょう。
そこで自分が冷静になれるまで頭を冷やしましょう。
子供の前だとどうしても頭で考えるよりも先に言葉や手が出てしまうと思います。
少しの間だけでも一人になることで、子供の立場になってみたり、どのように伝えたらわかってくれるかなど考えることができます。
怒りのピークは6秒
深呼吸も別室に行く方法も実はものすごく理にかなっている方法なんです。
というのも、怒りのピークは6秒間と言われていて、イラっとしてから最初の6秒間さえ凌げばイライラは収まっていくと言われています。
1つは「怒りのピークは長くて6秒」です。激高するような怒りでも、6秒をやり過ごせば怒りに任せて衝動的に行動しにくくなります。
引用:NIKKEI STYLE
なので、もしあなたがつい衝動的に子供を叱りつけて叩いてしまっているのであれば、まずは叱るタイミングを6秒間ずらしてみるというのも効果的かもしれませんね!
まとめ
子供を叩いて叱ることでどれだけ子供にとって悪影響かがわかったと思います。
即効性はあっても完全に理解できたということではないので、ちゃんと言葉で伝えることが一番です。
イライラしてつい手を出してしまう気持ちもとてもわかりますが、子供のためにそこは冷静になるよう努力するようにしましょう。